国宝展は大阪の天王寺


「国宝展大阪」を大阪市立美術館で鑑賞した。
”教科書”でみたことのある国宝が多数展示されてる。

平日にも関わらず、大混雑。
並んでから入館できるまで45分かかった。

中央ホール

写真撮影はここまで。
展示物は撮影禁止。

燕子花図屏風(かきつばたずびょうぶ)


金箔を貼った大画面に広がる満開のかきつばた。
群青と緑青のみで描かれたかきつばたは鮮やかで、細部を見ると筆のカスレや動きも感じ取られる。
古典の教科書にも載ってる伊勢物語の「三河の国八橋」を題材にしてるが、橋を省略して、かきつばたをメインにしてる。
ここでいう橋は庭の池や湿地帯にある板を並べたような橋。
燕子花図屏風 尾形光琳筆 江戸時代・18世紀。
展示物は撮影禁止なのでパンフレットより引用。

唐獅子図屏風(からじしずびょうぶ)

大阪初上陸
狩野永徳(かのうえいとく)作。
桃山時代(16世紀)。
皇居三の丸尚蔵館、収蔵。

色絵雉香炉(いろえきじこうろ)

翼をたたみ腰を下ろした雉(きじ)、尾羽をすうっと伸ばして、前を見据える姿には緊張感がある。
上下二つに分かれ、蓋には煙がでるように4個の孔があり、黒赤緑紫に色付けされてる。
野々村仁清(ののむらにんせい)作。

火焔型土器(かえんがたどき)

5000年位前、縄文時代に作られた土器。
炎のように見える複雑な形をした土器。
たぶん、文字も日本語もなかったであろう時代に、何のために作ったのか?
この土器に食べ物を入れて、神様に供えたのかな?

聖観音菩薩立像(しょうかんのんぼさつりゅうぞう)

りんとした立ち姿に、ふんわりと漂う柔和な表情、丸くふっくらとした顔の表情は救いの手を差し伸べているように感じられ、見つめていると心が安らぐ。
白鳳時代・7世紀末~8世紀初
奈良・薬師寺蔵

古今和歌集

優雅なる日本の書。
中国から伝わった漢字が、平安時代には草書体、くずし字に変化し、独自の優雅で洗練された世界を創っていった。
古今和歌集は、醍醐天皇の命令により編纂(へんさん)され、全二十巻に約1000もの和歌が収められてる。
春夏秋冬の歌、恋の歌などのジャンルに分けられている。
この高野切第一種は現存する最古の書で、その筆者は紀貫之(きのつらゆき)とされてるが、実際は3人の人物かかわってたとされてる。

伝源頼朝(でんみなもとのよりともぞう)

顔の輪郭は細い墨の線を重ね、薄い朱のぼかしで顔の陰影を創り、端正な面立ちと繊細な表情を描いてる。
装束(しょうぞく)折り紙のように直線的で、繊細な文様が浮かび上がるものの、墨で塗りつぶしたような色調で描かれている。
鎌倉時代 13世紀
京都・神護寺蔵

赤韋威鎧(あかがわおどしよろい)

鉄製の 兜(かぶと)、肩にあてる大袖(おおそで)、胴が残る大鎧(おおよろい)。
神社に奉納される儀礼的なものではなく、実際に戦いで使用された可能性の高いよろい。
岡山県立博物館蔵。

ミュージアムショップ

記念の品を買い求める人でいっぱい。

火焔型土器

火焔型土器(かえんがたどき)のレプリカ、9,900円(税込み)

大阪市立美術館

鑑賞が済んで、夕方、帰ろうとした頃の大阪市立美術館。